【実践】写譜、してます!

 ぼくはレッスンで、よく「写譜しよう!」と言っています。特に本番前ですが、自分が今弾いている曲がどんな楽譜でどんな風に音符や楽想記号が描かれているのかを改めて知り、インプットし直すためです。
 ぼくが写譜の重要性に気づいたのは大学四年生の頃で、当時J.S.バッハのパルティータ第6番を勉強していた時でした。
 卒業審査会や卒業記念演奏会のほか、日本バッハコンクールにもエントリーしていたので、どんな状況でも安定した演奏がしたいと思っていました。ただ、バッハの作品は暗譜がとにかく難しい。パルティータのような長大な作品になると尚更です。
 そこで試しに写譜をしてみたのがきっかけです。まずそのまま楽譜を写し、慣れてきたら、今度はソプラノ声部だけ、その次はバス声部だけ…と、だんだんと楽譜を立体的に捉えるのを意識していきました。
 そうしていくうちに、原本を見なくても頭の中に楽譜が入り、まっさらな五線紙に記憶だけを頼りに一曲書き上げることができたのです。(最初に写譜を始めてから数週間かかりました!)今となっては信じられないことですが、これは本当のことです。
 で、楽譜が頭にきちんと入ると、各声部の旋律に耳を傾けながら演奏することができ、立体的になるんです。あれは本当に貴重な経験だったと思います。
 で、今ぼくはリスト作曲の巡礼の年第2年「イタリア」から「ペトラルカのソネット第47番」を勉強しています。第104番が最終目標で、まずは47番から…と思っているのですが、その中で非常に細かい音符が出てきます。恥ずかしながら、こういった類の曲はあまり弾いてこなかったので、

「どんな音の並びなのか」
「楽譜を見やすくしたらどうか」
「グループ分けしたら楽だろうか」…

と色々考えて笑、先程その部分だけ写譜してみました☺️
 本当は一段にまとめられているのを敢えて二段に分けたり、音のまとまりを直感的に認識できるようにしたり、あと、そもそもこの部分は小音符で描かれているので普通のサイズの音符に拡大したり…と、色々やりました〜。笑
 あとで練習するのが楽しみです✨
 効果があったら、一層胸を張って「写譜しましょう!」と皆さんにお伝えできるようになりますね☺️楽しみにしていてくださいね。
 
 ピアノ教室「おんがくのじかん」では、講師のにが〜い思い出や経験をもとに、具体的な練習メニューや組み立て方を提示しています。全ては「自立して音楽を楽しめる」ようになってほしいから。自分の力で譜読みをし、完成させることができるって、最高ですよ。心から音楽を楽しんでもらいたい!そんな想いで、日々レッスンにあたっています☺️
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