ぼくは子どもの頃、ピアノのレッスンの中で先生の範奏(お手本)を聴くのが大好きでした。まるで自分の前に立ちはだかる壁のように感じられる新しい曲。それを難なく弾きこなしちゃう先生ってすごいなと思っていましたし、こんなに素敵な曲なんだ!と感動していました。
ピアノの先生は、生徒が出会う「その道のはじめてのプロフェッショナル」です。だからこそ、ぼくは範奏を大切にしています。
たった一回のレッスンのなかの数分の出来事ですが、その数分ってものすごく貴重です。生徒の目指す姿や曲の完成形を具体的にイメージできるきっかけですし、何より「生の音楽体験」そのものですからね。
範奏を通して生徒の感性を揺さぶるのも、講師のひとつの役割です。だからこそ、ぼくはこれからも範奏を大切にして、レッスンしていきたいと思います☺️
0コメント